私は約四年間ベビーフェイスプラネッツというお店で、オープニングスタッフとしてキッチンの仕事をしていました。中国地方初進出だったのでお客様もまだベビーフェイスプラネッツを知る方はほぼいない状況からのスタート。私たちスタッフも1からのスタートで最初は日々わからない事だらけでいろんな葛藤や衝突ありました。その4年間の中で働いて4年間をまとめてみました。
ベビフェの仕事内容
私はベビーフェイスプラネッツ通称“ベビフェ”という奈良発祥の地で有名なオムライス屋さんで、キッチン業務を行いました。主にメイン、中間、サブといったポジションで分けられており、各ポジションでの役割についてご説明します。
- メイン…約20種類の数のオムライス、約15種類のピラフ料理
- 中間…約20種類のパスタ料理、 豚キムチ、蛸のガーリック炒めなど鉄板系、ドリア、グラタン
- サブ…10種類のサラダ類、8種類のピザ系、 ポテトや唐揚げなどの温菜、サーモンのカルパッチョやカプレーゼ、 生春巻きなどの冷菜、 ハンバーグ、ステーキ、ロコモコ丼やカレーなど、コースメニューやセットメニューなど
ベビフェでバイトしてよかったこと
ベビフェで働いてよかった事はたくさんありますが、1つあげるとしたら料理の手際がよくなった事です。私はこの3つのポジションの中でもサブに属していました。全てのポジションでオーダーを受けた時間から20分以内にお客様へ提供するというルールが定められており、サブはその中でも一番にお届けしなければいけないポジションとなっているため、丁寧かつスピーディーを求められています。
一組のオーダーで受けたサブの料理作成しながらも次の2組目のサブ料理が来て、それがサラダや冷菜が入っていたらそれも同時進行で20分以内に作成しなければならないのです。そして時間のかかるハンバーグやステーキなどはフライパンで焼いてオーブンにいれなければならないし、揚げ物もフライヤーに投入しておかなければ20分の提供時間をオーバーしてしまいます。
一番大変なのが当日予約OKなセットメニューです。いわゆるオードブルのようなものです。そのセットのオーダーが通るとセットメニュー優先で取り掛からなくてはならないので、通常オーダーを一旦ストップします。これはサブのポジションで一番苦戦しました。そんなサブは正直頭の回転をフルに活用しなければ業務はまっとうできないので大変でしたがやりがいはありました。
やりがいはもちろんのこといわゆる“ながら作業”が得意になりました。ながら作業が得意になると仕事の効率もよくなるし、オーダーの合間には仕込みもあるので大変でしたが楽しかったです。辞めた今では家庭でも料理の効率が上がりながら作業が役にたっています。
ベビフェでバイトして悪かった事
私は約4年間業務を行ってみて、仕事の量は半端じゃないくらいしんどくて、夏場はクーラーが効かないぐらい暑いし1日の拘束時間も8時間越えはよくあって大変でしたが、辞めたいと思った事は一度もありません。バイトして悪かった事をあげるとしたら希望の休みが取れなかった事です。ベビフェでは優先順位があって学生や主婦の時間枠もあって保険が絡んでくるため1日の時間が制限されます。休み希望もあらかじめシフト前に提出しますが、プライベートでの休みが通る事がまずなかったです。
かなりハードな仕事のため常な人手不足の状態でしたし、人件費の問題でどんなに予約が多くても少なくても各ポジション合わせてキッチンは3人体制で回さなければいけなかったので自由に休み事ができませんでした。
土日に休めない事は当たり前でしたが、友達の結婚式も1週間シフトだったので返事もしにくく、プライベート感は4年間通してなかったですね。日々仕事人間だったと思います。けれどもそれだけベビフェの仕事が好きだったんだなぁと改めて感じました。妊娠がきっかけで辞める事になったのでできるならまた戻りたい気持ちがあります。
体育会系でいろんな作業をしたい方にオススメ
ベビフェは体力勝負です。常にオーダーや仕込みに追われる日々です。仕込みにもいろんなタイプがあってオムライス店なので大量の卵を使用します。段ボール1ケースを大きなボールに割り業務用の泡立て機で混ぜ合わせる作業や、デミグラスソース1袋3kg×3の9kgに具材や水を入れた寸胴約10kgの仕込み作業もあります。
ポジションもメンバーによっては変わったりするのでその日によって変わります。段々慣れてきたりすると人手がいる状況なためピーク時間はサブの作業しながら中間やメインのフォローも入ったりするためやりがいはすごくあると思います。決してつらいだけではなくてキッチン内みんな仲良しなのでお互いの信頼関係や絆も生まれてきます。忍耐力がある方はこの仕事に向いているなぁって思います。