住み込みで旅館で働くのもいいかもしれない、そう思っている人も多いことでしょう。
今回は旅館の住み込みのアルバイトレビューです。旅館で働いてみたい方、ぜひ参考にしてみてください。
旅館の仕事内容
観光地の温泉街に並ぶ、温泉旅館での住み込みアルバイトです。 仕事内容は多岐に渡ります。良く言えばルーチンワークがそんなに存在しないので飽きが来ず、悪く言えば覚えることが多いです。 とはいえ、一つ一つは常識的な雑用ばかりなので、専門スキルが必要ということはほとんどありません。
それでも絞るとすれば
- 旅館内の掃除
- 宿泊部屋の用意
- 食事の上げ下げ
の、三つになるでしょうか。 一応、接客仕事ではあるのですが、接客業が苦手な人はお客様との接触があまり多くない仕事を多く割り振ってくれました。これは、働く旅館の女将さんあたりの采配によるものなので、仕事先次第で変わるとは思います。
掃除に関しては特筆すべき所はありませんが、宿泊部屋の用意というのは一言では説明しきれないものがあるので、少しばかり詳細を書いていきたいと思います。 まず、お客様が入室した時に用意すべきものを用意しておく、ということです。
タオルやハブラシなどを入れたお風呂セット、浴衣、お茶の用意や座椅子にグラスにドリンクなどを人数分用意し、夏と冬とでエアコンの調節をチェックイン寸前に済ませる、などですね。 そして、お客様が夕食を他の部屋で取っている間に、お布団の用意をします。逆に、朝食時にはお食事を取られている間にお布団を上げてしまいます。 これらの準備段階も当然仕事の内に入ります。
旅館で住み込みバイトをして良かった点
「衣食住」の三つが保証されます
住み込みなので、当たり前と言えば当たり前なのですが……。 この利点のため、学生さんなどは夏休みに、フリーターの方などはしばらく家賃を削って貯金したい時などに利用されることが多いですね。ある意味では、食費光熱費家賃全てが貯金になるのでこれはとてつもなく大きいです。
意外と自由時間が多い
起床から就寝までぶっ続けで勤務時間なので、そうでもないとやってられないという話もありますが……。 この自由時間中、観光地らしく観光するも良し、テレビ見るも良し、スマフォやノートPCでネットを利用するも良し、学生のバイトの方などは普通免許取得の練習にと旅館所有の駐車場で、軽トラの運転訓練などをやっていました。
小難しい仕事はとくになし
専門スキルを覚えたり、特定の機械の利用方法をマスターしたりといったことは必要ありません。 とにかく、日常生活を送るうえで必要な家事全般(料理スキル必要なし)がある程度こなせれば、それだけで下地が積めていると歓迎されます。私などはそんな感じでした。
旅館で住み込みバイトをして悪かった点
体力仕事
体が資本です。小難しい仕事はない=体を使った仕事です。……まぁ延々机の前に座ってモニターを眺めながらデバッグ作業というのとかと比較すれば、こっちの方がはるかに気楽ですが……。
勤務地に拘束され、休日が無い
自由時間はありますが、オフ日は申請して受理されないと無いので……。基本、ぶっ続けで勤務です。これはこれで、お給料が貰いやすいというので利点でもありますが。
賃金が安い
時給換算すると哀しいことになります(日給換算でした)。衣食住付きなので、そう考えるとものすごく割の良い仕事なのですが、家庭持ちの方や親と一緒に自宅に住んでいる方などは、その利点を生かせないので単純にこのデメリットが辛いです。 私はそうでした……。
勤務地が遠い
観光地なので、大概の人は通勤に数時間かかると思います。私の場合、住所と同県なのにざっと4~6時間くらいはかかりました。 毎日通勤するわけではなく、住み込みなのでそれほど大きいデメリットではないですが、それでも気楽に行き来できるというわけでもないので、トレードオフな所だと思います。
このバイトに向いている人
良い点でも書きましたが、概ね独り暮らしの若い方向けです。 女性でも男性でも問題ありません。どちらにせよ、貯金がしたいけど無駄遣いが多くって……という方にオススメです。無駄遣いする所にまずいけません(笑)。 また、夏のシーズンではキャンプ場に、バーベキューの用意や林間学校で宿泊する学生さんのイベントの下ごしらえ(キャンプファイヤーの用意や飯盒の用意など)といった、アウトドアが好きな人には趣味と仕事が両立できるかと思います。