京都にあるカニの専門店カニ家でアルバイトをしたことがあります。そこは、カニの専門店らしくカニの刺身、てんぷら、鍋、ご飯などカニづくしのメニューがあります。
そこで、以前1年半ほど働いていた頃の話です。
カニ専門店バイトの仕事内容
- 主に厨房から上がってきた料理をお客様のところに運ぶこと
- お茶やお水を出すこと
- 宴会では鍋料理が多かったので鍋の終わりの方で雑炊をお客さんの目の前で作ること
- お客さんが帰ったら片付けること
などがありました。
最初は、お店で研修を受けカニの種類、メニューの種類、お客様を客席に案内する方法、ふすまの開け閉めの方法など、細かく習いました。
初めは慣れなかったので料理の名前などを言う時は、いちいち頭で考えて思い出しながら言ったりメモをちらっと見ながらお客さんに案内しましたが、慣れて来ると頭に入りお客さんとの会話を楽しみながら料理の案内ができるようになりました。
カニ専門店でアルバイトして良かった点
日本人の作法が学べる
このバイトではホールの場合、着物を着る人と作務衣を着て仕事をする人に分かれました。着物は最近の人たちにとってはそれほど身近な服ではないため、着物の着方や作努衣という服、そして「作努衣」を「サムイ」と読むことなど、日本人として知っておきたいことが学べました。
カニの知識が身につく
また、自分のお金でカニ料理を食べることはできなくても、バイトをしながらカニに関する知識や料理方法、おいしい雑炊の作り方を学ぶことができます。また、女性の場合は着物や作努衣を着て動くので、少しはおしとやかに行動することも身に付くようです。
他にも、カニの種類やどのように調理すればおいしく食べられるかなども研修を通して学び、これはウンチクとして友達に自慢できました。このようなことが学べるのはいいバイトだと思います。
おしとやかな行動が身につく
また、着物を日常的に着る習慣がなくなった現在では、着物を着たときと洋服を着たときの行動は異なります。ふすまの開け閉めやおしとやかな行動は大和なでしことして学んでおいて損はないと思います。 これまでの話は、全部女性の目から見たこのお店でのバイトですが、男性の場合は少し違うようです。
男性の場合は着物よりもスーツ、またホールではなく駐車場や入口に配属された場合は大和なでしこならぬこれぞ日本男子!と言うものは身に付きにくく、カニの知識やメニュー、調理法などにとどまるようです。
また、時給も着物を着た場合とそうでない場合に多少の差がでるようで、着物を着た方が時給が若干高いようです。細かいこともありますが、お店が大きいので正社員だけでなくバイトも多いので、バイト仲間を作るという目的だけで働いてもよさそうなお店です。