ホワイト急便というクリーニングチェーン店が名古屋市内で展開されています。私は大学生の3年間にわたりクリーニング兼写真の受付でバイトしました。
その頃の体験談をデメリットとメリットに分けて、こちらにご紹介させていただきます。
ホワイト急便の職務内容
私がアルバイトで入社した頃、店長から命じられた仕事は「先輩達の仕事をよく観察すること」でした。
要するに店長や先輩からの直接的な指導は一切なく、自分で見て覚えなさいということでした。
仕事内容はレジでの受付が主で、あとは倉庫内での在庫片ずけなどです。レジでの受付は、お客様が店舗に持ってきた衣類を預かったあとレジを通して精算するまでの一通りのレジ打ち作業です。
そのあと、衣類にタグナンバーを付けていくという単純な作業です。
写真の受付は、取り扱いの種類に応じた仕上がり予定日を覚えればいいだけでした。預かり受けた写真の仕上がり日を伝えて伝票を渡しておくと、引き取り日以降にお客様が店舗に来店するという流れです。
ホワイトクリーニング店でアルバイトを体験して良かった点
従業員割引でお得にクリーニングが利用できる。
従業員割引が利用できるために、自分や家族、まれに友人の衣類を通常価格の何割引かで利用できます。
他のアルバイターは、年末になると家族全員分のコートやセーターを十数枚も割引でクリーニングに出していました。
お客様が来店していない時間は椅子に座って大学の課題をこなしていても良い
来店者がいない時も伝票の整理などがありますが、店長のお気に入りになれば課題をしていても良いという許可がもらえます。
ちなみにお気に入りに入るには、店長の好みの容姿端麗であることと、日頃の仕事内容にミスがないことなど条件がありました。
ファッションやヘアメイクにヘアカラーが自由であること
アルバイターはほとんどが大学生の女子でしたが、茶髪や金髪も可で自由なファッションで勤務することができました。
ファッションもミニスカートからジーンズに至るまで色々でした。
時々店長の奥さんの手料理が差し入れされ、アルバイターにもおすそ分けが振舞われること
日曜、祝日は店長の休暇日ですが、休日出勤があれば奥さんの手料理が差し入れされていました。お重箱に詰められた豪華な料理をもらいました。
お客様に好みの男性がいると声をかけても良いこと
先輩の中には、レジで出会った男性に声をかけて連絡先を渡している人もいました。若くてかっこいいお客様は、アルバイターのなかでも人気があり常に話題の的でした。
ほとんど暇な時間は男性のお客様の品定めで盛り上がりました。
ホワイトクリーニング店でアルバイトをして悪かった点
日常の仕事内容が、業務内容に記入したようには単純ではありません
実際にはお預かりした商品が紛失したというトラブルや引取が遅れたために見つからない商品の補償、古い商品の伝票紛失などで対応におわれます。
汚れた衣類を洗わなければいけないこと
一番多い衣類はサラリーマンが着用するカッターとスラックスですが、カッターは想像をはるかに超えて汗ジミで臭いの強い状態で持ち込まれます。
もちろん、アルバイターは素手で衣類に触れることになります。想像を超えて埃っぽい職場環境に気管支炎を発症しました。
レジ打ちを間違えると後々厄介になります
クリーニング店は衣類のアイテムごとにレジ打ちしますが、オーバーとブルゾンを打ち間違えた場合には差額が発生してしまいます。
この事態を避けるためには、迷った時はもとから高価格のアイテムでうち、差額を返金します。お客様の心象は料金を追加請求するよりも良いですが、精算業務がややこしくなるのでアルバイターの間に諍いが勃発します。
精算業務が恐ろしい
店長は定時の5時で退社しますが、アルバイターだけの精算業務が恐ろしいというデメリットがあります。店のシャッターを閉めてから精算業務に移りますが、防犯会社には入っておらず強盗が不安な時間をアルバイターだけで過ごします。
不足金が発生すると疑われる
精算業務に店長が立ち会わないために、不足金が発生すれば疑われます。昼間の精算業務以降に合わない金銭があれば、アルバイターだけの夜の締め業務で泥棒の疑いをかけられます。
アルバイターだけで精算業務をこなす場合にはよくあるパターンです。
クリーニング店のアルバイトに合う人はこんな人
私は偶然学生の街にあるクリーニング店でバイトを経験し、周囲のアルバイターも同年代でしたが、クリーニングチェーン店は日本全国に点在していますが、年配女性が多くみられます。私の勤務先ではモンスターと呼ばれるお客さんはいませんでしたが、クリーニング店は損害賠償沙汰にもなり得ることが多く優しい人には向いていないと思います。
とにかく強気の大阪でいうオバタリアン気質が必要です。クリーニング店にとって黒というものを白にする強引さを持ったおばちゃんに向いています。
そのためか、どこの店舗でも若いアルバイターは少なくおばちゃんで占められています。若くても力があり押しが強ければ向いています。