大手自転車販売店でのアルバイトは忙しく、かなり力仕事です | バイト体験紹介メディア

私は高校生のころから大学を卒業するまで某大手自転車販売店でアルバイトをしていました。
全国展開するこの会社の店舗でのアルバイトは厳しくもやりがいを感じるものでした。私がアルバイトをしていた5年間で感じた、自転車店でのやりがいやきつい点などをご紹介します。

自転車販売の仕事内容

自転車の販売(ママチャリ、スポーツ車、電動自転車、子供用自転車、一輪車、キックスケーター等)
自転車アクセサリーの販売(買い物かごやライト、鍵などさまざまな種類の自転車に取り付けるパーツ)
カウンター業務(自転車購入カルテ作成、防犯登録)
自転車保険への加入促進
納品された自転車の組み立て
自転車の修理
フロア清掃

自転車販売のいいところ

自転車の知識が身につく

自転車は免許がなくても乗れる私たちの生活に身近な乗り物の１つです。ほとんどの人が自分専用の自転車を持っていることかと思います。このバイトをしていると当然自転車のあらゆることについて詳しくなれます。ちょっとした修理なら自分でもできるようになりますし、家族や友人の自転車を見てあげられるようにもなりました。
周りに新しい自転車の購入に悩んでいる人がいるときもアドバイスしてあげることもできました。日常に役立つスキルが身に付けられます。

綺麗な言葉遣いが身につく

高校生の時にこのアルバイト始めたころの私は接客用語やビジネスマナーなど当然身に付けていませんでした。しかしこのアルバイトを通して社会人になってからも褒められるほどの言葉遣いやマナーを身に付けることができました。

特に私が勤務していた会社は自転車販売業界ではトップクラスの大手だったので接客マナーにはとても厳しかったです。学生のうちに綺麗な言葉遣いを身に付けられたのはとても良いことだったと思います。

自分の自転車のメンテナンスがタダでできる

暇な時間や店舗閉店後などに自転車の修理を練習させてもらうことができます。練習はほとんどの場合廃車を使って行いますが、自分の自転車を使うこともしばしありました。
廃車だと失敗してもどうせ捨てる自転車なので緊張感に欠けますが、自分の自転車だと修理内容によっては失敗して乗られなくなる可能性があります。

お客様の自転車を修理する際にはもちろん失敗は許されません。そのお客様の自転車を修理する前に、自分の自転車で練習することで本番さながらの緊張感で挑めます。そして練習後には自分の自転車の調子もよくなるので一石二鳥です。

自転車販売のしんどかったところ

とにかく忙しい

私はこのバイトに応募したきっかけは時給が良かったからです。そして勝手なイメージで自転車屋なんてどうせ暇だろうと思っていました。時給が良くて対してしんどくない仕事を期待していましたがこの考えはとても甘かったです。

土日はフロアが人であふれかえるほど込み合いますし、平日でも昼間は主婦の買い物ついでに修理の依頼、夕方から夜にかけては仕事終わりの会社員や授業終わりの学生たちであふれかえります。特に春は新入学や新生活などに向けて1年で自転車が最も売れる季節なので1日中フロアを走り回ります。
忙しすぎる日はお茶を飲む暇もトイレに行く暇もありません。

かなり力仕事

一般的な自転車の平均重量は12~15キロほどです。電動自転車等重たいものなら20キロ弱あります。そして自転車はひな壇にも飾ってあります。お客様に依頼されればひな壇の上に飾ってある自転車を下ろしたり、終われば持ち上げて飾り直す必要もあります。
また新しい車種がでればそれを目立つところに展示する必要があるのでひな壇の上に飾ります。1日に何十回も何百回もひな壇の自転車の上げ下げを繰り返します。

また、修理にも結構力を使います。タイヤを外したり、工具で留め具を緩めたり、あらゆる場面で力を使います。
慣れるまでは本当に辛いです。

ミスは禁物

自転車も車の一種です。つまり、人の命に係わる乗り物です。メンテナンスが甘かったり修理の際に手抜きがあるとそれが事故につながる可能性もあります。そのためメンテナンスや修理は失敗が許されません。
当然お客様もシビアになります。

少しのミスでも大きなトラブルやクレームに発展することもしばしありますが、人の命に係わることなので無下にすることは出来ません。この緊張感や責任感はとても重圧の重いものです。

手が常に汚れている

毎日様々な自転車に触れているととても手が汚れます。タイヤの空気入れのためにちょっと触るだけでも真っ黒になりますし、修理をすると自転車の油汚れがべっとりこびりつきます。そしてこの汚れは簡単に落ちません。
粒子の入った特殊な洗剤で洗っても指紋の中に入った汚れはなかなか落とせません。このアルバイトを続けている間は、爪の隙間、指紋の間など常に汚れています。1週間ほど休みをもらってようやく綺麗になります。