私は大学一回生のころ、行政の受付窓口のアルバイトを経験しました。施設は文化ホール内、民間事業者への部屋の貸し出しを行うアルバイトです。
約一年間のアルバイト生活で得た「行政の受付窓口でアルバイトする良い点と悪い点」を紹介します。
行政受付窓口の仕事内容
就職先の会社は、行政ではなく管理会社でした。職場は行政窓口でしたが、実際に働いている人は、公務員ではないのです。
- 受付窓口全般業務
- 総務などを含めた雑用全般
主にこの2点が仕事内容でした。私が担当していた仕事は、民間の利用者に部屋の貸し出し手続きを行う作業を主体としていました。
申請書の受理のほか、金銭のやりとり、部屋の鍵わたしと後片付け、備品の貸し出し、電話対応、スケジュール管理などでした。
行政の受付窓口でアルバイトして良かった点
- 民間の企業が訪れるので、興味深い
各企業が研修に使用する部屋を貸し出すので、何の講習を行うかまで知ることができます。
- お客さんが来なければ座って待機できる。
ひとたび仕事がくると、ややこしく体力的仕事ですが、普段は座っていられました。
- ヘアスタイルは意外と自由でした。
制服は着用しますが、意外とヘアスタイルとアクセサリーは自由でした。派手な指輪やピアスをしている先輩もいましたが、管理会社や行政から苦情はない様でした。
- 掛け持ちができる。
シフト制で元々の契約が土日だけの勤務でしたが、勤務日が少なくてもそつなく業務をこなすことができました。
- 役人の働き方を知ることができる。
受け付け窓口の後ろには、役人のデスクが揃っていますが、業務は区別されていました。
しかし、同じフロアに勤務しており仕事内容が丸わかりでした。
- 休み時間がきっちりしている。
タイムスケジュールがきっちりしており、定時になればシルバーさんにバトンタッチできます。
以上6項目くらいです。良かった点は少ないかなと思いましたが、苦労を乗り越えた後の勤務は同じことの繰り返しでしで楽でした。
行政の受付窓口でアルバイトして悪かった点
常に背後に役人がスタンバイして様子を伺っている。
受付の仕事ぶりやマナーをこっそり見ては、お叱りを受けることもしばしばありました。受付で腕をついてしまい課長に叱られていた先輩もいましたが、プライドが許さなかったのか、すぐに辞めてしまいました。
役所はとにかく印鑑が必要になる。
受付での書類にも課長の印鑑が必要です。とにかく印がなければ終われないという環境です。それも印の種類が豊富でどれを押せばいいのか覚えるのも大変です。
時には公務員同士の諍いを目撃してしまうこともある。
民間ならあり得ないことも公務員同士では起こりうるのです。
事務の失敗に2度目はない
例えば、申請書の取り合いを間違った時、一度ならゆるされても2度目は決して許してくれないので、ミスの報告は直ちに管理会社へと連絡されます。
首になることはないですが、心象は悪くなりお叱りをうけます。公務員は2度目は間違うことがないのか気になります。
定年退職後にデスクで遊んでいる公務員をみながら、こちらは忙しく仕事をこなさなければいけない。
猫の手を借りたいくらい忙しくても、暇そうな公務員は手伝ってくれない。民間と公務員の格差を感じる一瞬です。
覚えることがとにかく多い。
部屋の貸し出し料金 備品の種類、館内施設の間取り図、など仕事量が多く、待機人数に比較して忙しすぎるということです。
土日は大忙しで2人では手にあまります。受付窓口を外すことも多くなり身体一つで足りませんが、しかし会社はスタッフを増やしてはくれません。
責任感が強いと辛い現場だと思いました。
以上5項目くらい並べてみました。受付窓口は公務員の下請けの様で精神的にきつい仕事でした。おつぼねさんは、周囲の公務員とも年齢が近く要領よく仕事している人もいました。年の功で切り抜ける人もいれば、若くても要領の良い人もいると思いました。
行政の受付窓口でのアルバイトに向く人
- 体力と持久力のある人。
- 公務員という職業に恐れがない人。精神力に強い人。
- 要領の良い人。
- 受付窓口を極めたプロ。
- 誰とでもコミュニケーションが取れる人。
- 物覚えの良い人。
- 良い意味でテキトーな人。
以上7点くらいです。体力と持久力はあれば良いですね。部屋の貸し出し予約が続いていると部屋の片付けを急ぐ必要があります。階段を駆け上がったり廊下を急いだり館内を駆け回ります。できれば手先が器用でかつ、作業効率の良い人、要領の良い人だと入社後の作業で苦労が少ないと思います。例えば、予約のインターバルを開けて片付けの時間を確保するなど工夫が必要です。
背後の公務員からかなりのプレッシャーになるので、そこを突破できる精神力のある人、愛想の良い人が好まれそうです。適当さは重要です。良い意味で楽観的である人、くよくよ考えないことが一番の天性だと思いました。