私は塾講師としてアルバイトをしていましたが、これはよく教壇に立って教えるものと勘違いされます。個別とは、先生と生徒が1:2などで教える形式なので、常に一緒の机にいるような感覚となります。
塾講師の仕事内容
- 生徒の要望に応じて勉強を教える
- 個別指導報告書を書く
講師ですから勉強を教えるのは当たり前ですが、個別となれば、一人一人の希望にあった形をとらなければなりません。苦手がやりたい子もいれば、学校の授業の先取りをやりたい子もいるし、どうしたらいいかわからないという子には、こちらが適切な単元を提示する必要があります。
レベルによって教え方も変え、工夫することが求められます。 また、授業後には、その日何をやったかがわからないといけないので、どこが弱点で、どう克服したか、今後の課題は何になるのかを書き込みます。大きく分けて、この二つで仕事は終了です。
個別指導塾の良かった点
クレーマーを心配する必要が一切ないこと
これは、アルバイトでは接客業が多くを占めますが、講師が対峙するのは生徒のみです。親御さんたちは教室長が面談をするので、講師は自分より年下としか接しません。このことから、ストレスが非常に少ない宿場と言えるでしょう。
毎回生徒との会話が楽しめること
生徒は正直なので、気に入ると「先生!」と慕ってくれます。これが思った以上に嬉しくて、自分でなくてはできないことがあると確認でき、仕事をすることが楽しく思えます。休み時間にはじゃれ合って、仲良くなれました。
個別指導塾の悪かった点
担当教科以外が急に入ること
塾講師のアルバイトには学生が多いので、急にヘルプに入ることがあるのですが、いくら中学範囲だとしても、ブランクがあるので突然担当教科以外を頼まれると、予習なしに授業に入るのは困るところがありました。こういう時は生徒と一緒に思いだしました。
必ずスーツ着用であること
数カ月で慣れましたが、スーツを大学の入学式でしかまだ来たことのなかった私にとっては、スーツで過ごすことに少し抵抗を感じていました。バイトなので数時間しかいないのにしっかり着替えていかなければならないのには、始めはちょっと嫌だなと思いました。
この仕事にむいている人
- 人と話すのが楽しい人
- 自分の存在意義を確かめたい人
私は、実は勉強も子どもも嫌いで、最も塾講師に向いていない人でした。けれど、凄く楽しかったなとう思い出があるのは生徒との会話が単純に面白かったからです。教え込めばそれだけ成績が上がるのは、点数で評価されるのでわかりやすいですし、憂鬱な時も生徒のくったくのないあの単純な笑顔に逆に癒されている自分がいました。